
「親の一人暮らしを続けさせるのが心配」
「家族だけで介護するのが難しくなってきた」
「そろそろ老人ホームを考えた方がいいと思う」
「でも本人は施設に入りたくないと言っている」
大阪市でご家族の介護施設・老人ホームへの入居を考えている方の中には、このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
介護施設探しで難しいのは、施設を見つけることだけではありません。
特にご家族の場合、
本人にどう話すか
誰が施設を探すか
兄弟・姉妹でどう意見をまとめるか
本人が納得していない状態でどこまで準備を進めるか
といった問題が出てくることがあります。
この記事では、大阪市で家族を介護施設・老人ホームへ入れたいと考えている方へ、施設探しを始める前に家族で整理しておきたいことや、本人への伝え方、実際の進め方について解説します。
「親を施設に入れたい」と思ったら、まず理由を整理する
最初に、
なぜ施設への入居を考え始めたのか
を書き出してみましょう。
例えば、
- 転倒が増えた
- 認知症が進んできた
- 火の消し忘れが心配
- 食事を十分に取れていない
- 薬を正しく飲めていない
- 夜間の介護が増えた
- 排泄介助が必要になった
- 家族が仕事と介護を両立できない
- 老老介護になっている
- 遠方から通って介護している
- 入院後、自宅へ戻ることが難しい
などがあります。
「年齢的にそろそろ施設へ」という漠然とした理由より、
今の生活で何が難しくなっているのか
を整理することが重要です。
家族が感じている「危険」と本人の感覚は違うことがある
ご家族から見ると、
「もう一人暮らしは危ない」
と思っていても、ご本人は、
「まだ自分で生活できる」
と感じていることがあります。
これは珍しいことではありません。
例えば、
家族から見た状況
「先月だけで自宅内で3回転倒している」
本人の感覚
「転んだけどケガはしていない」
というように、同じ出来事でも受け止め方が違います。
そのため、最初から、
「もう一人では無理だから老人ホームへ入ろう」
と結論を伝えると、本人が反発してしまうことがあります。
本人へ話す前に「事実」を家族でまとめる
感情ではなく、現在起きていることを整理してみましょう。
生活状況チェック
- 転倒したことがある
- 食事を抜くことがある
- 服薬を忘れる
- 入浴が難しくなっている
- 排泄に介助が必要
- 夜間に一人で過ごすのが心配
- 認知症による行動の変化がある
- 金銭管理が難しくなっている
- 一人で外出すると帰宅できないことがある
- 家族への連絡が頻繁になっている
- 家族の介護負担が大きくなっている
チェックが多いから必ず施設入居が必要という意味ではありません。
ただ、本人・家族・ケアマネジャーなどと今後について考える材料になります。
「施設に入って」ではなく「これからどう暮らす?」から話す
本人へ介護施設について話す場合、
「老人ホームに入ってほしい」
から始める必要はありません。
まず、
「これからどんな生活をしたい?」
という話から始めてみましょう。
例えば、
「最近お風呂に入るのが大変そうだけど、どう?」
「夜一人でいるのは不安じゃない?」
「買い物に行くのが大変になってきてない?」
「これからも今の家で暮らしたい?」
などです。
本人が困っていることを聞いたうえで、
その問題を解決する選択肢の一つとして介護施設を考える
という順番です。
本人が「絶対に入りたくない」と言ったら理由を聞く
施設入居を拒否された場合、
「どうして分かってくれないの?」
と説得を続けるより、
なぜ嫌なのか
を聞いてみましょう。
拒否する理由によって対応方法が変わります。
| 本人の不安 | 考えられる対応 |
|---|---|
| 自由がなくなりそう | 外出・外泊など施設の生活ルールを確認 |
| 知らない人ばかりで怖い | 一緒に見学して雰囲気を見る |
| 家を離れたくない | 自宅近くの施設から探す |
| お金が心配 | 実際の費用を一緒に確認 |
| 家族に捨てられる気がする | 面会や家族との関わり方を話す |
| 老人ホームのイメージが悪い | 実際の施設を見て判断してもらう |
| まだ自分で生活できる | 現在困っていることから話す |
「老人ホームが嫌」という言葉だけで判断せず、その奥にある不安を確認してみましょう。
家族だけで先に介護施設を探してもいい?
本人がまだ施設入居に前向きではなくても、家族が先に情報収集しておくことはできます。
例えば、
- 大阪市内にどんな施設があるか
- 毎月どのくらい費用が必要か
- 本人の要介護度で利用できる施設は何か
- 認知症に対応できるか
- 必要な医療ケアに対応できるか
- 自宅近くにどんな施設があるか
などです。
いきなり入居申込みまで進めるのではなく、
まず家族が選択肢を知る
というところから始めても構いません。
家族だけで施設を探すときの「5項目メモ」
まずは次の5項目だけ整理してみましょう。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 介護 | 要介護度・必要な介助 |
| 医療 | 持病・服薬・医療ケア |
| お金 | 毎月支払える予算 |
| 場所 | 本人・家族が希望する地域 |
| 時期 | いつ頃から入居したいか |
ここまで分かれば、施設探しを始めやすくなります。
分からない部分は無理に決めず、相談しながら整理していきましょう。
家族が先に見学してから本人を連れて行く方法もある
候補が多い場合、最初から本人と何施設も見学すると負担になることがあります。
例えば、
家族が5施設程度を確認
↓
条件に合う2施設へ絞る
↓
本人と一緒に見学
↓
本人の反応を確認
という方法もあります。
本人には施設のパンフレットだけを見せるより、実際に見てもらうことも大切です。
「老人ホーム」という言葉から想像していたイメージと、実際の施設が違う場合もあります。
兄弟・姉妹で意見が違う場合は「担当」を決める
親の介護施設探しでは、兄弟・姉妹間で意見が割れることがあります。
例えば、
長男
「できるだけ安い施設がいい」
長女
「多少高くても家から近い方がいい」
次男
「本人が家にいたいなら在宅介護でいい」
といった状況です。
全員が別々に施設を調べ始めると、話がまとまりにくくなります。
そこで、役割を決めてみましょう。
施設探し担当
施設情報を集める人。
本人との話し合い担当
本人の希望を確認する人。
お金担当
年金・預貯金・施設費用を確認する人。
医療・介護担当
ケアマネジャーや病院などから情報を確認する人。
そして、最終的な情報を一つにまとめます。
家族会議では「誰が正しいか」を決めない
家族で話すときに重要なのは、
「誰の意見を採用するか」
だけで考えないことです。
まず、それぞれが何を心配しているのか整理します。
| 人 | 心配していること |
|---|---|
| 本人 | 自由がなくなること |
| 配偶者 | 毎日の介護が続けられない |
| 長男 | 費用 |
| 長女 | 医療面 |
| 孫 | 家族が会いに行ける距離 |
こうすると、
「家族の意見がバラバラ」
ではなく、
解決しなければならない問題が複数ある
という見方ができます。
家族の介護負担も施設選びの条件に入れる
施設探しでは、どうしても本人の条件だけを考えてしまいます。
もちろん本人が安心して生活できることが最も重要です。
ただし、
家族が無理なく関わり続けられるか
も考えておきましょう。
例えば、
- 面会に片道2時間かかる
- 通院の付き添いを毎回家族がする
- 日用品を頻繁に届ける必要がある
- 洗濯物を家族が持ち帰る
- 緊急時に家族がすぐ行く必要がある
といった条件があると、入居後の家族負担が大きくなる場合があります。
見学では「家族が何をするのか」も聞いておく
施設見学では介護サービスだけでなく、家族の役割についても確認しましょう。
家族側の確認リスト
- 通院時の付き添いは誰がする?
- 洗濯は施設で対応してもらえる?
- 日用品は施設で購入できる?
- おむつなどの購入方法は?
- 面会できる時間は?
- 外出・外泊はできる?
- 緊急時は誰へ連絡される?
- 入院した場合はどうなる?
- 家族が参加する行事はある?
- 金銭管理はどうなる?
入居前に確認しておけば、
「こんなに家族の対応が必要だと思わなかった」
というミスマッチを防ぎやすくなります。
家族が費用を負担する前に確認すること
親の年金だけでは施設費用が足りず、ご家族が不足分を負担することを検討するケースもあります。
この場合、
「毎月2万円くらいなら出せる」
だけではなく、長期的に考えてみましょう。
例えば毎月3万円を家族が負担すると、
1年間:36万円
5年間:180万円
となります。
兄弟で負担する場合には、
- 誰がいくら負担するのか
- いつまで負担するのか
- 医療費など追加費用はどうするのか
まで話し合っておくことが大切です。
家族が「もう介護できない」と感じている場合
家族の介護が限界に近づいていても、
「親を施設へ入れるのは申し訳ない」
と悩み、相談できないことがあります。
しかし、
家族が介護を続けられる状態なのか
も、今後の生活を考えるうえで重要な情報です。
例えば、
- 夜眠れない
- 仕事を頻繁に休んでいる
- 介護者自身が高齢
- 一人で介護を抱えている
- 遠距離介護をしている
- 夜間の介助が増えている
といった状況なら、そのこともケアマネジャーなどへ伝えましょう。
「本人の介護度」だけではなく、家庭全体の状況を伝えることが大切です。
家族だけでは判断できないときは相談する
大阪市では、地域包括支援センターが高齢者の介護・福祉・保健などに関する総合相談窓口となっています。
相談できるのは高齢者本人だけではありません。
ご家族から、
「親の介護について困っている」
「今後どうすればいいか分からない」
という相談をすることもできます。
また、すでに介護サービスを利用している場合は担当ケアマネジャー、入院中の場合は病院の相談員などへ相談する方法もあります。
具体的な介護施設・老人ホームを比較したい場合は、施設紹介サービスなどを利用する方法もあります。
特養を希望する場合は家族状況も関係する
特別養護老人ホームへの入所を検討している場合、単純な申込順だけで決まるわけではありません。
大阪市では、介護の必要度や家族等の状況を踏まえ、入所の必要性が高いと認められる方が優先されます。
新規入所は原則として要介護3以上が対象です。
そのため、
「家族が介護できない状況だから、そのことを言わない方がいい」
と考える必要はありません。
現在の介護環境についても、できるだけ正確に伝えることが重要です。
入居を急いでいる家族の優先順位
退院予定が迫っているなど、時間がない場合はすべての希望を満たす施設を探し続けることが難しい場合があります。
まず次の順番で確認してみましょう。
1.安全に生活できるか
必要な介護に対応できること。
2.必要な医療を受けられるか
現在必要な医療ケアを確認します。
3.希望時期に入居できるか
退院日など期限がある場合は最初に伝えます。
4.継続して支払えるか
本人・家族の負担を含めて考えます。
5.本人・家族の希望
地域、設備、居室、食事などを比較します。
時間がないからといって「どこでもいい」とするのではなく、安全な生活に必要な条件から優先することがポイントです。
家族が動く順番|7ステップ
家族を介護施設へ入れたいと思ったら、次の順番で進めてみましょう。
| STEP | やること |
|---|---|
| 1 | 現在困っていることを書き出す |
| 2 | 本人の希望を聞く |
| 3 | 要介護度・介護・医療状況を整理 |
| 4 | 家族で予算と役割を話し合う |
| 5 | 利用できる施設種類を確認 |
| 6 | 候補施設を絞って本人と見学 |
| 7 | 本人・家族が納得できる施設を検討 |
大切なのは、最初から、
「どの施設へ入れるか」
だけを考えないことです。
まず、なぜ現在の生活を続けるのが難しくなっているのかから整理してみましょう。
よくある質問
親が老人ホームを嫌がっています。家族だけで相談できますか?
できます。
大阪市の地域包括支援センターでは、高齢者本人だけでなく家族からの介護・福祉・保健などに関する相談にも対応しています。
まず家族だけで現在の状況を相談し、その後の進め方を考える方法もあります。
家族だけで老人ホームを見学してもいいですか?
施設によって見学方法は異なりますが、ご家族が先に候補施設を確認する方法もあります。
本人が何施設も見学する負担を減らしたい場合には、家族が候補を絞ってから本人と見学する方法も考えられます。
親が認知症で施設入居を理解してくれません
認知症の状態によって対応は異なります。
家族だけで判断せず、担当ケアマネジャーや地域包括支援センター、医療関係者などへ現在の状況を伝えて相談しましょう。
兄弟で介護施設について意見が合いません
まず「どの施設が良いか」ではなく、それぞれが何を心配しているのか書き出してみましょう。
費用・介護・医療・距離など論点を分けることで話し合いやすくなります。
特養は家族が介護できないと入りやすくなりますか?
大阪市では、介護の必要度や家族等の状況を踏まえ、入所の必要性が高い方を優先して入所決定します。
ただし、家族が介護できないという理由だけで入所が決まるわけではありません。現在の状況を正確に伝えて申し込みましょう。
まとめ|家族を介護施設へ入れたいときは「施設探し」だけを急がない
大阪市で家族を介護施設へ入れたいと考えたら、
いきなり施設を探して申込みをする
のではなく、
現在何に困っているのか
↓
本人はどう考えているのか
↓
家族は何を心配しているのか
↓
必要な介護・医療は何か
↓
家族が負担できる費用はいくらか
↓
どんな施設なら生活を続けられるのか
という順番で整理してみましょう。
特に大切なのは、本人と家族を対立させないことです。
「施設へ入る・入らない」という二択から話を始めるのではなく、
「これから安心して生活するにはどうすればいいか」
を一緒に考えていきましょう。
株式会社RMでは、大阪市を中心に老人ホーム・介護施設探しをサポートしています。
「親を施設へ入れたいけれど、何から始めればいいか分からない」
「本人が老人ホームを嫌がっている」
「兄弟で意見がまとまらない」
「家族だけで介護を続けるのが難しい」
「退院までに親の施設を探したい」
といった段階からでもご相談いただけます。
ご本人の状態だけでなく、ご家族が抱えている不安や介護負担、予算、希望地域なども整理しながら、これからの生活に合った介護施設・老人ホーム探しをサポートいたします。

